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Google Colabで、Google Gemini(AI)のプログラミング解説、初心者用(#13)・Google AI Studioのサンプルを日本語化しよう

Google AI Studioには、Prompt galleryがある



さて、プロンプトの沼に、なぜGoogle AI Studioが有効かというと、その一つが、Prompt galleryにある、プロンプトがこのGoogle AI Studioで利用できるからです。


Prompt galleryは、Google AI Studioの、左メニューに存在します。



Google AI Studio内のPrompt gallery
Google AI Studio内のPrompt gallery


このPrompt galleryは、さまざまなGoogle Gemini用のプロンプトの例があるのですが、残念なことに、多くのプロンプトが英語なのです。現在、多くの生成AIは、英語で質問をすれば英語で答え、日本語で質問すれば日本語で答えを得ることができます。


Prompt gallery
Prompt gallery


このMSLbrogの読者の皆さんは、日本語で生成AIの利用を考えているのでしょう。なので、このプロンプトを日本語にする必要があります。


今回は、Google AI Studioで、Prompt galleryのプロンプトを日本語化するところまで行います。次回は、Google AI Studioで作成した、プロンプトとプログラムは、Google Colabへの移行を行います。


Marketing Description Writerを日本語化する


このPrompt galleryですが、日本語で表示されているので、日本語化されているように思いますが、上部に、「このページは Cloud Translation API によって翻訳されました。」とあり、部分的に自動翻訳されています。


そこで、今回は、この中の一つである、Marketing Description Writerを、日本語化してみましょう。


Prompt gallery内のMarketing Description Writer
Prompt gallery内のMarketing Description Writer

このMarketing Description Wriuterを開けると以下のような画面が登場します。


Marketing Description Writerの画面
Marketing Description Writerの画面

このGoogle AI Studioの詳細な画面の説明は、今後に任せて、最低限の説明をしましょう。このプロンプトでは、上部に、Google Gemini用のスタイルや、答えを学習させるサンプルが2つあります。「自動車」と「自転車」の写真、その横の英語は、すべて学習用のサンプルです。


下部の画面に、「バスケットボール」がありますが、ここが生成AIに作文させたい質問になります。


この中央の画面の英語を、すべて日本語にすると、日本語で回答を得られることになります。


では、少しづつ進めていきましょう。


Prompt Galleryのサンプル・コードを、自分のGoogle Driveに保管する


この画面のままだと、サンプルのプロンプトを編集できません。編集するためには、この画面の上部の[save a copy]というボタンを押すだけです。


save a copy
save a copy

すると、このファイルが皆さんのGoogle AI Studioのライブラリーに保管されて、自由に編集できます。


プロンプトのタイトルを日本語にしよう


まずは、このプロンプトには、Marketing description writerという名前がついていますが、その名前を変更しましょう。

タイトルの変更
タイトルの変更

save a copyを押すと、タイトルが、"Copy of Marketing description writer"に変わっており、さらに鉛筆のマークが追加されています。この✏️のマークを押すと、次のように新しいwindowが登場します。


タイトルの入力画面
タイトルの入力画面

この画面で、Promptの名前と説明を入力できるので、

マーケティング・ディスクリプション・ライター

商品のマーケティング説明を書く

のように入力して、Saveボタンを押しましょう。


プロンプトの名前の変更例
プロンプトの名前の変更例

タイトルを変更すると、Google AI Studioの左メニュのMy Libraryにマーケティング コピーの作成というライブラリーが現れるはずです。


Google AI StudioのMy Library
Google AI StudioのMy Library

プロンプトを日本語化しよう

さぁ、ここまでが準備です。いよいよ、プロンプトの日本語化に進みましょう。


まずは、「命令」のプロンプトを、日本語化します。

命令プロンプトの日本語化
命令プロンプトの日本語化

一番、最初の行の英語を、図のように、日本語にしましょう。ここでは、

製品の写真とターゲット層を想定し、魅力的なマーケティングのコピー文を書いてください。

と入力sています。ここで、重要なのは、この文章の中の3つ単語は、その下のサンプル・プロンプトの説明で使っている点です。3つの単語は、

  • 製品の写真

  • ターゲット層

  • マーケティングのコピー文

です。これらは、その下の、INPUT,OUTPUTの名称と同じにする必要があります。


これに気をつけて、その下のサンプルのプロンプトを日本語化します。

まずは、INPUT,OUTPUTの名称の日本語化です。


サンプル・プロンプトの名称変更
サンプル・プロンプトの名称変更

製品の写真:
ターゲット層:
マーケティングのコピー文:

にそれぞれの名称を変更します。ここで、単語の後ろの[:]は、残しておきます。


次にサンプルの文章の変更です。ターゲット層とマーケティングのコピー文の英文も日本語化します。


ここでは、

中年男性

パワーと洗練の縮図、流麗で魅惑的なスポーツカーをご紹介します。それは単なるクルマではなく、あなたの人生への情熱と揺るぎない卓越性へのコミットメントの象徴です。スリルを味わい、究極のドライビングプレジャーを満喫してください。

環境保護主義者

持続可能で環境に優しい移動手段をお探しですか?この黒い自転車はいかがだろう。自転車は、二酸化炭素排出量を削減し、同時に健康増進にもつながる素晴らしい方法です。環境保護主義者なら、自転車に勝る移動手段はない!

と、入力しました。このサンプルの文章は、皆さんの方で変更すると、もっと良いプロンプトになる可能性があります。


サンプル・プロンプトの変更
サンプル・プロンプトの変更

さぁ、あと1箇所で作業も終了です。サンプルの下のバスケットボーづの説明のターゲット層を、英文から日本語に変えます。

スポーツ選手

と変えておきましょう。


ターゲットを日本語に
ターゲットを日本語に

ここまでできたら、上のメニューのsaveボタンを押して、保存も行いましょう。


日本語化したプロンプトを実行


さぁ、では、Runボタンを押して実行しましょう。


このままRunを押すと、実はエラーになります。


エラー画面
エラー画面

この画面が出ても慌てないでください。このGoogle AI StudioのWindowを一度閉じて、実行してみましょう。そのことで、このエラーは、解消されます。


Google AI Studioの実行例
Google AI Studioの実行例

再度、実行すると上部のように、バスケットボールの写真についての、スポーツ選手向けのコピー文が作成されると思います。


そして、これで、サンプルのPrompt galleryの日本語化の道が開きました。これから、もっと生成AIのプロンプトの沼にハマりますよ!

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