最近、デジタルマーケティングの世界ではデータの重要性がますます高まっています。特に、GoogleのBigQuery MLは、このデータを効果的に分析するための強力なツールとして注目を集めています。今回は、BigQuery MLを使ってWebアクセスを分析し、AIを取り込む方法をご紹介します。
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BigQuery MLとは何
まず、BigQuery MLとは何でしょうか?それは、Google Cloudが提供する、機械学習モデルを簡単に作成・実行できるサービスです。SQLのような簡単なクエリを使って、どなたでも機械学習を活用したデータ分析が可能になります。これにより、複雑なプログラミングスキルなしに、高度な分析が行えるのです。
Webマーケティングにおける主な分析手法としては、予測分析、クラスタリング、回帰分析などがあります。例えば、予測分析を用いると、過去のデータを元にユーザーの行動を予測することができます。これは、どのページが最もコンバージョンに繋がるかを知るための非常に強力な手法です。また、クラスタリングを使えば、訪問者をさまざまな属性で分類し、ターゲット層に合わせたマーケティング施策を立案することができます。
BigQuery MLをWebのアクセス分析で活用する例
具体的な活用例を見てみましょう。
1. 回帰分析
広告費の最適化:
過去の広告費とコンバージョン率の関係を分析し、将来の広告費を予測。予算配分を最適化し、ROIを向上させる。
顧客 lifetime value (CLTV) の予測
顧客の属性や行動履歴から、将来の購買金額を予測。顧客セグメンテーションやマーケティング施策の優先順位付けに活用。
Webサイトのトラフィック予測
過去のトラフィックデータから、将来のアクセス数を予測。サーバーリソースの計画や人員配置に役立てる。
2. 分類
顧客セグメンテーション
顧客の属性や行動履歴から、顧客のタイプ(例:新規顧客、リピーター顧客、高価値顧客)を分類。ターゲットに合わせたマーケティングメッセージを送信。
チャットボットの応答分類
顧客からの問い合わせ内容を自動で分類し、適切な回答を提供。顧客満足度向上とオペレーション効率化に貢献。
コンテンツの推奨
過去の閲覧履歴や購買履歴から、ユーザーが興味を持ちそうなコンテンツを推薦。エンゲージメント向上と売上増加に繋げる。
3. クラスタリング
顧客の行動パターン分析
顧客の行動データをクラスタリングし、共通点を持つ顧客グループを特定。それぞれのグループに合わせたマーケティング戦略を立案。
Webサイトのコンテンツ最適化
訪問者の行動データをクラスタリングし、各グループが興味を持つコンテンツを分析。サイトのコンテンツを最適化し、ユーザーエクスペリエンス向上。
最後に、途中で触れたように、BigQuery MLは誰でも使いやすく、データをより深く理解する手助けをしてくれます。データドリブンなマーケティングを実現するためには、ぜひこのツールを活用してみてください。あなたのビジネスにとって、データが新たな価値を生むきっかけになるでしょう。デジタル時代において、データは金の卵。BigQuery MLを使いこなして、競争力を高めていきましょう!
実際にWebサイトのトラフィック予測を行ってみました
実際に、Webサイトのトラフィック予測を、このサイトのデータで行ってみました。
Googleのドキュメントでは、以前のGoogle アナリティクス 360を使った、「Google アナリティクス データからの 1 つの時系列を予測する」という解説があるのですが、Google Analytics(GA4)についての記述は、まだ内容なので、手探りで行ってみました。
今回も、AIにSQLを作成してもらい、そして、BigQuery MLという、AIにこのサイトのアクセス予測を行ってもらいました。
プログラミング作成時間や準備は、全体で30分程度です。次回、丁寧に書きますので、お待ちください。そして、トラフィック予測や、売上予測のような、時系列予測では、過去のデータの収集期間は、とても重要です。わかりやすい例だと、以下のようなことがあります。
1ヶ月分のデータだけだと、季節変動とかトレンドが掴めなくて、予測がずれる可能性が高い。
1年分のデータなら、季節変動のパターンが見えてきて、より正確な予測ができるようになる。
ぜひ、Webアクセス分析を、より高度なマーケティングの予測と制御につかたい方は、今から、BigQueryにデータを蓄え続けましょう!
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